「チーズ2011」レポート 食科学大学 広報スタッフ アレッサンドラ・アッボーナさんから
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食科学大学 広報スタッフ アレッサンドラ・アッボーナさん から「チーズ2011」のレポートが届きましたのでお知らせします。
私の愛する日本が、今年は大変な災害に見舞われていることに、大変心を痛めています。
スローフード・アワードやスローフード・ジャパンの立ち上げなどで、日本には2度滞在させていただきました。
食科学大学に勤務するようになった今では大切な思い出です。
今回は国際イベントのお話をさせていただきたいと思います。今は本当に大変な時期ではありますが、またいつかブラやトリノで皆様にお会いできるのを楽しみにしています。
国際イベント「チーズ2011」
ブラ市のイベント「チーズ」にやってくる人々は、様々なお祭りが一緒になった、大きな楽しいイベントという印象をもつことでしょう。
町は世界に門戸を開放し、そのすべての道や中庭がチーズの香りに包まれます。
町の2つの広場を中心として、全部で3000㎡の面積に何百人もの生産者、製錬者がやってきます。
グラン・サラでは150種類ものチーズをたくさんのワインとともに、座って試食することができます。今年はその中でも100種類が、今年のテーマであるフランスのチーズでした。
スローフードのプレシディオに選定されているチーズは、町の2つの通りに配置されました。
絶滅の危機にある高いクオリティの製品で、保護とプロモーションを必要としている食品です。

Archivio Slow Food
ある広場のテーマは「道ばたの食物」でした。レッコ市のフォカッチャ、豚の首肉で作ったプーリア州のボンベッタ、ロマーニャ地方のピアディーナ、ナポリのピザが広場に並びました。
たくさんの味覚ワークショップ、講演会、会議、テーマ夕食会などもイベントを彩りました。
4日間のイベントによって、ブラの町は、想像を越えた美味なるチーズが並び、それによって貴重な経験をすることになります。
味覚的なもの以外にも人生経験としても。
ちょっと移動するだけで、マケドニアの高山地帯からきたマヴロヴォ・レカ、ケニアのポコット族による灰ヨーグルト、オーヴェルニュのサレル、アルメニアのモータル、モーリタニアの遊牧民によるラクダのチーズまで出会うことができるのです。
その誰もが製品のクオリティ、生産者の団結力、産品と地域との結びつき、地域アイデンティティを表現していました。

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チーズ・レジスタンス広場では、牧人やチーズ生産者が、彼らの素晴らしいチーズと共に、歴史や日々の戦いを紹介していました。
それは古の知恵や地域や、持続性のある生産システムを守る戦いです。チーズ2011では、今年も子供のためのスペースが設けられました。
それは「味覚の道のり」という、来訪する子供たちのために企画されたものでした。
ブラとポッレンツォの小学校によるイベントで、ピア・エデュケーションの手法を用いたものです。
同年代の子供たちが、専門家のガイダンスによって、人間形成に有用な経験を子供たち自身に伝えるというものです。
チーズにやってきた人々がすぐに目にしたのは、何か新しいものを楽しく発見しようとする、たくさんの家族と子供たちや若者たちのグループ、外国人たちでした。チーズを作っている人たちのストーリーを聞いたり、めったに味わえない貴重なチーズを試食したり、遠い国からやってきたチーズなどをじっくりと味わって買って帰ることができたのです。
デパートで買い物をするような早いリズムやストレスもなく、生産者とおしゃべりをしながら散歩をして、あちこちの面白そうなブースに立ち寄るような感覚です。美味しいものを食べて休みたくなったら、どこかの中庭か広場の遅くまで開いているバールがおすすめです。
チーズ会場は訪問者に快適な環境で、車もシャットアウトされ、市民はその間自転車などで移動しました。
スローフードのイベントは、見て、勉強して、試食して、人と知りあったり、新しい味覚と出会うために時を過ごすことにあるのです。
次の回は2013年の9月。
場所は大会テーマ「ミルクの形」で知られるブラ市です。

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