スローフードの集い

開催コンヴィヴィウム(支部)
SF東京
開催日時
11/07/02(土)
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7月2日に開催した、スローフード東京主催「スローフードの集い」は、日本大学生物資源科学部 准教授川手督也先生をお迎えして、東京、代官山のイタリアンレストラン「クオーレディローマ」で開催されました。
先生もSF岩手の会員であり、スローフード協会の国際的プロジェクトの一つである、アルカ・プレシディオ計画の事務局をされていたこともあり、「生物多様性とスローフード運動」と題してのレクチャーとなりました。
「生物多様性」という言葉は、昨年(2010年)名古屋で開催されたCOP10から、幾分聞かれる言葉となったものの、主に、里地里山などの環境保全や野生動物の保全に焦点を当てている。一方、スローフードの場合は、作物種や家畜種の多様性に焦点を当てている。市場に並んでいる、色や形がまったく同じような野菜をみて、気持ち悪いと感じないのか?作物を物として捉えるのではなく、生き物として捉えてみたら、全てが同じというのは不自然ではないか?

人が多種多様であり、個性もバラバラであるように、作物も多種多様にある方が生き物として自然なのでは?
日本は、島国であったことから現在ある野菜のほとんどは、海外から到来している。
日本に入ってきた野菜は、土地土地に流れ、その土地の気候や風土に左右されながら、独自の形になってきた。
米においては、明治の頃は4000品種存在していたと言われていたが、高度経済成長を経て、人が市場経済を優先することにより、その品種は淘汰され、今ではわずかになり、コシヒカリ系に集中している。
こうなることが、何故悪いのか?それは、1940年代に起こったアイルランド飢饉に象徴される。
単種のジャガイモだけを栽培していた為に、病気が発生し、主食とされていたジャガイモがアイルランドでは栽培できなくなり、人々は餓え、移民としてアメリカに・・・その中に後のアメリカ大統領となるケネディーの先祖がいたそうで、この話は、人にとって都合のいい作物だけを栽培するとどうなるかの教訓的事例の一つだそうです。
つまり、「人が作物を生き物として扱う感覚がないから、多様性の必要性を感じられないことの表れ」で、この事を私たちは考える必要があるのではないか?という言葉で終わりました。
次に、多様性を表現されている事例として、三重県鈴鹿市で、農薬、除草剤、化学肥料を一切使わず、250種類の野菜を栽培している、近藤けい子さんをご紹介しました。
毎回お楽しみとなる食事会では、近藤さんのお野菜を使った料理が登場。
出てくるお料理に親しみを感じるのは、近藤さんがそばにいる事で、顔が見える関係にあったからでしょうか?
毎回、お世話になっている中村シェフも「大地の野菜」をイメージした一皿を披露して下さり、野菜が楽しく表現され、次々と出されるお皿に近藤さんも喜んでおられたご様子。
東日本大震災の後で、何かと気持ちが沈みがちになっていた時期で、当初は人が集まれるのか心配もありましたが、いつものメンバーのお顔ぶれと新しい方達も参加して下さり、盛会となりました。
お集り下さった皆様に感謝です。
有難うございました。(文・黒川陽子)

 

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